2023年6月25日日曜日

英文訓読法と日本語の特性

  老人と海 目次

英文訓読法のことについてたくさん述べてきた。

この訓読法、というものは、日本語でないとできない、ということはお分かりだろうか。

 

 
訳:ロープはゆっくり確実に上がってくる。やがて、船の前方の海面がゆらめき、魚が姿を現した。
 
例として、老人と海 からの一文をあげよう。
 

図A
 
例えば、図Aの単語を組み合わせて文章を作るのは「意外と」大変である。 

図B
 
しかし、図Bのように助詞をつけてあげると、文章は作りやすいであろう。
 
我々は日本語の語順に従って、英文の中を、あっちに行ったり、こっちに戻ったりして読むことになる。これができるのは日本語の特性によるものなのである。
 英語や中国語というのは、語順がすべてである。
 語順によって、これが動詞か、主語か、目的語か、が全て決まる。
 
 故に日本語のように、あっちへ行ったり、こっちへいったり、ということは出来ないと思う。
 英文訓読法、ならぬ、日本文訓読法を英語でやっても、図 Aのようにただ単語が並ぶだけで、その語順は彼らには分からない。

 英文訓読法は我々の日本語を生かした、すごく有効な勉強法である。
 なるほど、我々の祖先もこの日本語の特性をフルに生かして漢文を訓読した訳である。
 そのことに私は、今、気がついた。


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